弁護士のスーツと税金
私は、普段スーツを着て仕事をしている。仕事以外にスーツを着ることはない。しかし、スーツ代は、経費にはならないという見解を税務当局は持っているようだ。
税務の面で頼りにしている税理士のM先生は、「スーツは経費にはならない」とおっしゃる。でも、スーツはプライベイトでは全く着ないし、顧客からきちんとした身なりをしている、信頼できる弁護士だと醸し出すために必要な舞台装置なのだから、経費にすることは正しいのではないかと思う。
ちなみに、芸能人の衣装代は経費に落とせるようだ。芸能人は、その衣装を付けてステージや仕事をする。その場合、その衣装は芸能人の芸をよりいっそう効果的に見せるため、またその芸をする芸能人のイメージを増幅させる装置なのだからという理由だろう。そうであれば弁護士のスーツも同じであろう。
平成19年度の確定申告ではスーツを経費に落とさなかったが、来年は一度チャレンジしてみたいと思う。
スーツと言えば、私は、スーツは1シーズンに2着は作る程のスーツ好きだ。男性のスーツは同じように見えて、毎年少しずつ変化している。襟の幅や、シルエット、ボタンの付け方などである。いつも同じ店で、店主とあれこれ話しながら作っていくのが非常に楽しい。
スーツの選び方であるが、一番大事なのは、きちんと体格に合ったものか否かだ。やはりジャストフィットするものが一番だ。たまに外の弁護士や修習生のスーツを見ていると、きちんとサイズを合わせていないものを見かける。
これは非常にもったいないことだ。まずは見た目も悪いし、何より着心地が悪い。スーツのジャケットは、そうそう脱ぐものではない。スーツの下のシャツは、下着と同じであるから、私は事務所で一人で起案しているとき以外にはなるべく脱がないようにしている(盛夏のころは別)。だから、家から出て家に帰ってくるまでずっと着ていても、大丈夫なものが必要となる。そうなるとサイズをきちんと合わせてもらうのが肝心だ。
オーダーメイドのスーツもいいが、仮縫いのときなど何回かサイズを測りに行かなければいけないし、やはり高い。パターンオーダーのものでも十分サイズは合うと思う。まずはサイズをきちんと合わせてほしいものだ。デザインやブランドにこだわるのはそれからだと思う。
デザインは奇をてらうものよりも、クラシカルな方が弁護士には望ましいと思う。弁護士に奇をてらったデザインのスーツは不要である。
私たちは、顧客から信頼されることが非常に大事だ。誰かが言ったように人は見た目が○割なのだから、スーツ一つで信頼を得ることができる場合もあるし、失う場合もある。奇抜なデザインは、デザイナーの自己満足でしかないものが多く、多くの場合、顧客からは奇異な目、あの先生大丈夫か?という目で見られるものである。クラシカルなデザインが一番よいと思う。
クラシカルにしても、イギリス風、イタリア風、アメリカ風とあるが、私はイギリス風かイタリア風でクラシカルなものが一番楽に着ることができると思っている。アメリカ風のものは、小柄な日本人にはあまり合わないだろう。
スーツと同時にシャツも大事な要素だが、この話は又の機会にすることにしよう。
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