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2008年8月27日 (水)

病院は勤務医を守ってくれるのか

勤務医が医事紛争に巻き込まれた場合、その勤務先の病院は勤務医をサポートしてくれるのでしょうか。最近、何人かの勤務医の先生と話をしていると、いざというとき病院は守ってくれなさそうだし、まずもって顧問弁護士にすぐに相談できそうな体制でもないし、顧問弁護士に相談しても、様子を見なさいといわれて、具体的な対応策を提示してくれない等の不満を聞きました。病院は病院で組織として対応するので、経営の観点から、勤務医をスケープゴードにして紛争を処理してしまうこともあり得ると思います。そのときに病院の顧問弁護士に相談しても、病院の弁護士ですから、病院の立場からどうなるかという発想で対応することになり、病院の立場から指示などをする可能性があり得ます。もちろん、勤務医の相談を受ける場合に、病院の立場で相談を受けること、病院と利益相反となった場合には、相談や受任はできないことを明言して相談を受けるべきだと思いますが、その辺は曖昧になっているところもあるかも知れません。
いずれにしても、このような場合、全面的に自分の味方になってくれる弁護士に相談する方が賢明です。弁護士会へ行けば弁護士に簡単に相談することができますし、またインターネット上で相談申込みを受け付けている事務所もありますので相談することも一つの手であると思います。
万全を期すならば、備えておくのであれば、個人的に顧問弁護士をつけておくことも一つの手です。多少費用は係りますが、いざというときに迅速な相談対応をしてもらえるので、セーフティネットの一つとして検討されるのも手です。うちの事務所でも安価で勤務医向けの顧問契約を準備しております。
もう一つ、余り教えたくないのですが(笑)、奥の手をお教えいたしましょう。
それは、普段から弁護士と仲良くなっておくことです。弁護士、特に医療関係紛争に携わる弁護士は、患者側、医師側どちらに立つにしても、様々な医師との関係を築いておいて、意見を聞ける関係を維持したいと思っているでしょう。
そこにつけ込んで(笑)、普段から知人、友人関係になっておくと、気軽に相談できることになり、事実上顧問弁護士を得たのと一緒です。回りを見渡して、弁護士がいないか、医療関係をやっている弁護士がいないかをチェックして、勉強会、研究会、呑み会でもいいですから何らかの交流を持ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、私にご連絡いただくのでも結構ですが(笑)

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2008年8月21日 (木)

福島県大野事件判決

福島県立大野病院の事件の判決が出ました。この事件は、癒着胎盤だった女性の帝王切開手術を行って、出産後、子宮に癒着した胎盤をはがし続け、出血で女性を死亡させたとして、主治医が業務上過失致死で起訴された事件です。
これに対して、裁判所は無罪の判決を下しました。
医師には診療するにあたって、医療水準に基づいて行う注意義務がありますが、今回のケースは、医療水準からして、対処しきれないやむを得ないものだったようです。したがって、ご遺族にはお気の毒でしょうが、法的責任(民事及び刑事)を問えないものではないかと思われます。転医させていればという問題もあるかもしれませんが、転医義務自体も果たせ得なかった状況だったと考えているのであれば(判決がまだ公表されていないのでその点は留保しますが)、やはり法的責任を問うことはできなかっただろうと思います。
医学にしても、法律学にしてもすべての問題をカバーしうることはなく、できることはほんのわずかなことです。しかし、あたかも万能であるかのように思われているところがあります。できることを失敗してしまった場合に責任を問われるのは当然ですが、結果が出なければすべて責任が問われるとされるのでは、医師も弁護士も仕事ができなくなってしまいます。医学上不可能な場合に不幸な結果が出た場合は、責任を問うのではなく、それに伴って生じた損害を社会全体で負担しうるようなシステムを作ることが肝要かと思われます。

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2008年8月19日 (火)

何で医事紛争をよく手がけているのか

私の事務所では、医療機関が関係する事件、医療過誤、医療機関内での労働問題などを取り扱うことがよくあります。積極的にえり好みしている訳ではないのですが、医療機関の顧問弁護士をしていたり、医師を友人や知人に持っていたりすると、得てしてそのような事件をすることが多くなるのでしょう。
でも、一番の理由は、私自身、医学に対し強い関心があるからかもしれません。弁護士になろうと考えたのは、大学の法学部に入学してからでしたが、高校時代は、心理学者か医師、しかも精神科医になろうと思っていました。人の心は不思議の塊であり、それを解明しようとする心理学や精神医学に興味を持っていた高校生でした。しかし、その志は能力等に阻まれて、結局として法学部に進学し、手に職をということで弁護士になってしまいました。
しかし、弁護士になってからも、やはり心理学や精神医学には関心があり、心理学とはいえないのですが、コーチングの勉強をし、資格を取って現役のコーチとして活動しているのもその志望の残滓があるからなのでしょう。そういうわけで、医学に関わる事件は自分の強い興味もあり、磁石が砂鉄を吸い寄せるように(どちらが磁石か砂鉄かはさておき)、扱うことが多くなってきたのだと思います。
依頼者(医療側、被害者側問わず)の方には不謹慎と思われるかもしれないので、申し訳ないのですが、医療関係の事件は知的好奇心を非常に刺激されます。通常の事件(不動産の明け渡しや貸金請求など)に比べると非常に時間がかかり、しかも費用もかかる(医学書は大変高く、しかも本好きの私はできる限り買いそろえたいと思ってしまう)、協力してくれるお医者さんを捜すのに苦労する、等々苦労の連続ですが、それでも受けてしまうのです。
神経医学の用語に報酬系という言葉があります。報酬系とは、脳において欲求が満たされたときに活性化し、心地よい気分を与える神経系のことですが、私の場合、この報酬系が活性化するのは、まさしく知的好奇心なのだと思います。これからも苦労はするけれども知的好奇心が満たされる事件を追い求めて行くのでしょう。事務所の経営的には良くないのでしょうけれど。

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2008年8月18日 (月)

節酒、禁酒

弁護士会では土日の法律相談を行っていて、今日は相談担当だったので、行って来ました。土日は、平日に相談にいけない方にとって、便利なようで重宝していただいているようです。そのため、だいたい毎回、相談者の予約が結構埋まっている状態です。今日はお盆休みだったせいか相談者も2,3人でした。
その分、読書をすることができました。相談所の隣が本屋さんなので、買う本には事欠きません。
新書を5冊買ってきて、そのうちの1冊であるアルコール依存の本を読み終えました。その本によると、アルコール依存症はきわめて深刻な疾患で、酒を基本的に止める以外には対処方法はないそうです。節酒というのも難しいようです。私も最近酒の量が増えているので、この1,2ヶ月、節酒をしています。
健康上、若干肥満気味ぐらいだけで、特に医者から節酒を指示されているわけではないのですが、家では呑まない、外でも公式の場では一杯で終えておく、親しい場でも1~2杯という程度としたところ、いまのところその調子で続いています。その結果、アルコールに対してずいぶん弱くなったようです。呑もうという気があまりなくなったようにも思えます。
今日読んだ本を読んで、節酒よりも禁酒の方がよりいいみたいなので、次は節酒から次に禁酒をやってみようと決めました。そのときに禁酒の理由を問われるだろうなと思うとちょっと邪魔くさいです。理由を考えているのですが、体のためというと見た目、健康そのものではないかと言われて酒を勧められるし、他方、宗教的な理由もなく、何となくやってみたというと呑めと勧められそうです。自動車で帰るといったら、タクシーで帰ればと言われます。何か良い理由がないか考えてみようと思います。

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